福岡のロハスピープル 柿木太郎さん

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福岡のロハスピープルのご紹介、2人目は柿木太郎さん
福岡に彗星のごとく現れて、福岡のマクロビ関係者の話題をさらってゆかれたお方。 今は、ご自分のお店で、料理教室や講座を開かれておられます。
その柿木太郎さんに、マクロビオティックに対する思いなどを聞いて来ました。
ロハスピープル No.02 柿木太郎さん

マクロビオティックとの出会い

「肉がない料理なんて、一生できないと思っていたんですよ」。料理の専門学校を出て、 神戸のホテルでフランスを料理作り始めて、それまでフランス料理一筋であった太郎さんにとって、 フランス料理と肉は切り離せないものであった。 それほど、フランス料理一辺倒だった太郎さんが、肉を使わない料理を提供するようになったのは、 どのような理由があるのだろうか。
話はマクロビオティックが一般の人にも広まり始めた約10年前に遡る・・・
柿木太郎さん リッツカールトンといえば、いまでこそプロの料理人が作るマクロビオティック料理を提供している数少ないレストラン(ホテル)の一つであるが、 その頃は、それまでの家庭料理的な玄米正食の料理から、プロのシェフの作るマクロビオティックを模索していた時期でもあった。
当時、リッツカールトン大阪では、久司先生(※1)のところで勉強されたシェフがマクロビオティックの試作を繰り返しており、 そんなある時、マクロビオティックの試食会が行われた。 その試作会に参加した太郎さんは当時を振り返りこう語る。「その当時のリッツカールトンのマクロビオティック料理は、その時の自分には味気なく感じたんです。」 味が無いことの印象が残った。
それから程無く、フランス料理を極めるためにフランスに渡り勉強を重ねた。 日本に戻ってからも、有名レストランで腕を振るった。 しかし、料理への飽くなき追求が身体に悪い影響を与え始め、 そして料理人の宿命であろうか、動物性食品の食べ過ぎから身体を壊し、入院する事態となった。

“ノンクレド”の精神が病気を治した。

「栄養をしっかり摂っているのに病気になるのはなぜだろうか」 そんな疑問をベッドの中で考えていた頃、母親が病室に置いていった一冊の本が転機を与えてくれた。 その本を読んでみると、まるで自分の病気のことを見て書いた本ではないかと驚くと同時に、 この本に書かれてあることは本当なのだろうかと疑いをもった。 そして、この本に書かれてあることが本当なのかを確かめるために自分の体で試してみたくなった。
病気の治療は「“ノンクレド”信じないこと」から始まったのだ。
柿木太郎さん 病室に置いていってくれた本を元に、生活全般を見直していった。 それはまさしく久司先生のいわんとすることを実践してゆく道もであった。 オーガニックコットンが良いと聞けば、それを確かめるために全てオーガニックコットンに変えた。 食事を変えると疲れ方も違うこと、いろんなことを鵜呑みにせず、疑問を持って試すといろんなことが実感できた。
そして、ライフスタイル全般の変換が自然となされていき、砂糖や乳製品をとらない食事となり、 そのことで、アレルギーや花粉症などの病気も治っていった。 そしてその実体験が、マクロビオティックが間違いないものであるこを確信させ、 それからの人生を変えることにつながってゆくことになる。
「生徒さんにも言うんですが、信じないほうがいいよ、やってみたらって」
病気になることによって、信じないことの大切さと、目に見えない世界がどれだけ体に影響しているか考えるきっかけを与えてくれた。

マクロビオティックを広めるには、プロの目線が必要

退院後は、KIJ(※2)のシェフ向けの講座に参加した。 その講座の縁で山梨での仕事が始まり、 それから間もなくスペインでのホテルの立ち上げのオファーがあり、 久司道夫先生がプロデュースした、世界で初めてのマクロビオティックの理念で作り上げたファイブスターホテルのオープニングスタッフ、 総料理長として事業の立ち上げに携わった。
そして、スペインでの仕事もひととおり道筋をつけた後、2009年より故郷である福岡での活動が始まった。
柿木太郎さん 福岡では、マクロビオティックを広めるために奔走した。
そんな中、マクロビオティックが良いものであることはわかるけど、なかなか実生活で活用することが難しいという生徒さんの声を耳にした。 それを解決するためには、堅苦しいマクロビオティックではなく、 まずは、わかりやすいところから伝えてゆく必要があるのではと考えた。 「自分にはプロとしての知識も技術もあるので、それらをわかりやすく体系づけて教えてゆくことができる」そういう自負もある。 また、マクロビオティックの料理は家庭料料理的なものが多いけれども、 そんな状況を見るにつけ「料理のプロの目線から提供しなければ、この考えは広まってゆかない」と プロとしての誇りをのそかせる。

プロとしての目線はそれだけではない。 マクロビオティックは「一物全体」という考えがある。それは食べ方だけではなく考え方や教え方にも当てはまると言う。 「ある人は望診だけ、ある人は九星気学だけ教えない、またある人はお手当てだけしか教えてくれない、そういうのは一物全体じゃない。 一人で全部教えることができて、一物全体だと思う。」 料理教室や講座にしてもそれ単体で取り扱う人が多いと嘆く。 だから、教室では全てのことを幅広く、一連の流れとして教えている。
また、「桜沢先生が目指していた世界と、いまの人たちが目指している世界が少し違ってきてるような気がします。」とも言う。 「マクロビオティックは色々な世界環境に対するためのツールであり、生活法でもあり、進むべき方向性を自分で決める。 それは自分がどうなりたいのか?どのような世界を創造したいのかという生き方だと思います。」

お店も一物全体の中のひとつ

お店は高宮に移転されました
2011年の4月には、福岡市内に商品販売と料理教室、それとカフェを備えたお店「ラ ナチュール」を開いた。
ラナチュール福岡 「ラ ナチュール」では、自然食品も取り扱うことにしたが、 シェフとして生産者との関わりや、それまでの自然食品店との関わりの中で、自然食品店のあり方にも疑問を感じていた。
「お客さんに高い商品をただ売るだけでなく、そのお客さんは何が必要なのかを的確にアドバイスしてくれる。 そういう人がいなかったのが問題だと思うんです。」 自然食品店は良いものを揃えてある。確かに全部良いものだけど、 何に対してよいものなかの教えてくれないから、お客さんはわからないのではないかと嘆く。 お客さん一人ひとりに向き合い、何が良いものなのかをアドバイスして商品を提供すること。 それができることが、自分のお店の価値でもあるし、お店を作った時のコンセプトの一つでもある。
また、若い世代の人、若いお母さんたちに、食や環境のことを見なおして欲しいというのも、 お店を作ったコンセプトの一つだ。
これからは、料理教室や理論、お手当てや商品販売、カフェなど、それらがそれぞれが独立して営まれるのではなく、 「一物全体」として、一つの所で全て対応できる総合施設の場として完成させたいと考えている。
福岡に来てから2年が経過した。
最近は料理教室に来る人の意識が変わってきたことが嬉しいという。 「レシピはレシピでしか無いことを、だんだんわかってくれるようになったんです。 レシピをどのように使ってゆくかを考えることが大事なのです。」 ”オールOK”という桜沢先生の言葉とおり、「あれはダメこれはダメ」ではなく、レシピにとらわれること無く、自分なりに自由に考えて判断してゆく。 料理教室だけでなく、ラナチュールの存在全体をとおして、関わる人たちにその判断力が養われてきているのである。
2011.10.13
文:島垣アキラ

※1 久司道夫氏
マクロビオティックを体系化し世界に広いめた桜沢如一氏の生弟子。
アメリカにマクロビオティックを広めるために桜沢氏の命を受け渡米。アメリカでクシマクロビオテゥックを確立。
日本に逆輸入され、マクロビブームの火付け役となった。
※2 KIJ クシ インスティテュート オブ ジャパン
マクロビオティックの啓蒙とマクロビオティックを広く普及できる場の創出を通して、社会的に貢献できるリーダーの育成を行う施設

doucement 情報
お店は高宮に移転されました
Doucement(ドゥースマン)
    福岡市中央区草香江1-4-24 エルファロデ草香江1F
    http://doucement.jp/
La nature(ラ ナチュール)
    福岡市中央区草香江1-4-24 エルファロデ草香江1F
    営業時間 10時〜19時(月曜・休み)
    TEL&FAX 092-406-7842
    ブログ(http://ameblo.jp/yumitaro2005/

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